日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年12月20日オンライン会議は『聴き方』でガラッと変わります!


普段、会議をオンラインでされている方は多いと思います。

私が講師を務めるセミナーで確認したところ、参加者の8割が普段オンラインで会議をしているとのことでした。

しかし、更に話を聞いてみると、多くの人がオンラインでは話しにくい、会議に集中できない、と思っているようです。

そこで、今回はオンライン会議を活性化するポイントについてお伝えします。


★なぜオンラインでは話しにくいのか?


オンライン会議ではなぜ話しにくいのでしょうか?

私は、ディスプレイを通した参加者の表情に原因があると思っています。

まずもって、会議中、カメラをオフにしていることも少なくないようです。

参加者の顔が見えないので、全く反応が分からないまま話すのはとても不安になりますので、会議中はできる限りカメラをオンにしていただきたいと思います。

表情が見えるとかなり安心感も違ってきます。

 

しかし、カメラをオンにしても問題は残ります。

それは、参加者がたいていの場合無表情で何の反応も示さずに聴いていることです。

そのため発言者は「何だか話しにくいなぁ」という気持ちになってしまうのです。

では、どうして多くの人が無表情、無反応になって聴いてしまうのでしょうか。

私は、その原因に『職場と自宅のモードの違い』があると考えています。

 

★モードを意識する


会社に出勤しているときの意識は『職場モード』になっています。

職場での自分を演じているような面があり、振る舞いや話し方も自然に他の人を意識したものになっています。

しかし、在宅勤務では自宅というパーソナルな空間にいますので、意識は自然と『自宅モード』になっています。

『自宅モード』では自分を演じよう、という意識はかなり薄くなります。

従って、会議をしていても、職場のようには他の人を意識した振る舞いや発言はしなくなっています。

その結果、無表情、無反応になっていると考えています。

自宅でオンライン会議に出席する際は、ぜひ『職場モード』を意識して話を聴いていただきたいと思います。

具体的には、次のようなことを心がけるとよいでしょう。


★笑顔を維持する


上に述べたように『自宅モード』では油断するとすぐに無表情になってしまいます。

人に話しやすいと思ってもらうには、やはり笑顔が一番効果があります。

ぜひ意識して笑顔を維持するようにしてください。

 

★うなづく


笑顔だけでは聞いているのかどうか不安になることがあります。

笑顔とともにうなづきながら話を聞くと、話し手にとって大いに励みになります。

話はできるだけうなづきながら聞くようにしていただきたいと思います。

特にオンラインでは小さな動きが相手にはわからないので、少し大げさにうなづくとよいでしょう。

 

★あいづちを入れる


状況が許せば「うん」「なるほど」などのあいづちを入れながら聞くことをお勧めします。

これは、カメラがオフになっている会議でも効果が発揮できます。

ちょっとしたあいづちを入れるだけで、話し手は驚くほど安心して話すことができるようなります。

これもぜひ意識していただきたいと思います。

 

★カメラを見る


オンラインで話す際にはカメラ目線で、ということは、最近色々な所で目にすることです。

しかし、聞いている人もできればカメラを見ながら聴いて欲しいと思っています。

コミュニケーションの基本は相手の顔を見て話すこと、相手の顔を見て聞くことです。

これはオンラインでも大切なことです。

但し、ずっとカメラを見て聞くことはできないので、半分くらいカメラ目線で聞ければ良いと思います。

半分見ていれば、「聞いているよ!」というメッセージが話し手に十分伝わるでしょう。

 

以上、具体的に行っていただきたい聴き方を幾つか述べましたが、これらを実行する前提として、ぜひ『職場モード』を意識してください。


★コミュニケーションスキルを基礎から学びましょう!


上で述べたオンライン会議での話の聴き方は、日本話し方センターのベーシックコースでお伝えしていることを応用したものです。

ベーシックコースでは、うなずきやあいづちなどを身につけていただくほか、コミュニケーションスキルに関して幅広く身につけていただいています。

その効果は多くの受講生が実感しています。

ぜひご受講ください!
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